| 【第3ステージ】そして日本の名曲へ |
【第4ステージ】フィナーレ |
コンサートに寄せて・・・
ヴォーカルアンサンブル《EST》は、ルネサンス時代の音楽を原点に、
世界中の音楽を歌い続けているグループです。
音楽において、ルネサンス時代といえば、ラテン語で歌われた'教会音楽'と並んで、
その土地土地の言語で歌われた'世俗音楽'の黄金期でした。
《EST》では、第5回コンサート『祈りの響き』で、
ミサの再現として教会音楽を取り上げましたので、
今回の第7回コンサート『マドリガルに始まって』では、
世俗曲に焦点を当て、楽しい話題とともに趣向を凝らしてお贈りします。
イタリアではマドリガ−レ、イギリスではマドリガルと呼ばれ、
宮廷や上流家庭などで、主に、恋の歌がもてはやされた16世紀。
そのさまざまな手法は、時代を超え、近代・現代の音楽にしっかりと受け継がれていきます。
自然への賛美、ふるさとへの哀愁、絶望と希望、人間愛・・・等、
言葉では言い尽くせないものを人々は'うた'に託していったのでしょう。
前半は、ルネサンス時代のたくさんの楽しいマドリガルと、その発展した姿として、
近現代のさまざまな作品を取り上げます。
少人数アンサンブルや、男声合唱、女声合唱などもお楽しみいただき、
前半最後は、音楽によって民族の独立を勝ち取った
エストニアの作曲家トルミスの作品(秋の風景)で感動的に締めくくります。
後半は、三善晃の作品です。『嫁ぐ娘に』は、日本の合唱作品の最高峰の一つですが、
今回は、マドリガルの延長線上に位置付け、室内アンサンブルの観点からアプローチします。
メンバー一人一人が、同じ重さでアンサンブルに関わり、音楽を膨らませていく・・・。
そのことでしか得られない大切なものを、名曲『嫁ぐ娘に』のドラマに込めて表現してみたいと思っています。
そして、フィナーレは『唱歌の四季』。ヨーロッパでマドリガルが今も楽しまれているように、
日本の唱歌はこれからもずっと歌い継がれていきます。
三善さんは、2台のピアノと混声合唱で、すばらしいアレンジをしてくださいました。
お二人のピアニストと私たちと、そして聴衆の皆様とで、ほのぼのと、にこにこと、
唱歌の世界を満喫したいと思っています。ご期待ください
文・・・向井正雄 (音楽監督)
Last up date 1999/10/11
文・・・向井正雄 (音楽監督)