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EUROPE CANTAT 2003 
に参加した団員の感想文


<Aさんの感想文>

今回ヨーロッパカンタートを終えて、私はほんとにたくさんの人に支えてもらっているんだと実感しました。

出発前は、大学の教授、親、友人。そして、今回は参加できないだろうと思っていた私を、

向井先生はじめいっしょに行こうって言ってくれたESTみんなのおかげで、今回スペインに行くことができたのだと思っています。

初めはなかばみんなのスペイン行くぞ〜っていう雰囲気に流される形だったけど、みんながいなければ、スペイン行こうっていう覚悟もつかなかっただろうし、

ESTにいなかったら、私の初フライトもまだまだ先になっていたと思います(笑)。お金がなくて、でも親に頼るわけにはいかなくて、

2月から毎日バイトで資金稼ぎをしていたわけですが、他の大事なこと何にもできなくてほんとにつらくて、ここまでしてスペイン行く意味あるんかなって思ったりもしました。

でもみんなも同じようにがんばってるんかなって思ったから、がんばれた気がします。

スペインに着いてからも、ほんとにみんなに感謝でいっぱいです。スーツケースは動かないし、ほんとご迷惑をかけました。この場をかりてごめんなさいデス。

みんなのことをいつも気にしながらひっぱってくれる人や、みんなで移動する時はまとまって行こうって声かけてくれる人とか、

メトロの乗り降りのたびに気を使ってくれたり、いつも笑顔でいてくれる人とか、楽しそうに話している人や、いっしょにいてくれたり、

ほんとにすべてに、みんなの愛を感じてすごく幸せでした。

私は、ほんとは他人と深くかかわること苦手だし、めんどくさいから一人でも平気って思っているところがあったけど、

日本で当たり前のようにできることがスペインではできなくて、一人では絶対むりだって思うとき、

みんながいることがとても大切だったり、ESTはみんなほんとにすてきな人達ばっかりで、私も近づけるようになりたいと思いました。

歌に関しては、私はまだまだ個人的には悩みがいっぱいです。アトリエでは最初は音取りがちゃんとできてなくて、

すぐに音楽できなかったことが後悔する点ですが、それ以上にすごく楽しかった。ヤン先生もかっこよかったし☆きれいな曲が多くて、

どれも楽しかったし☆ただ、アトリエコンサートは本番ちょっと不安定なところがあったことが少し残念です。

また、SHOW CASEコンサートの拍手とスタンディングオベーションには鳥肌モノでした。

あんな感覚は初めてで、言葉ではなんて言えばいいのかよくわかりません。

ただ、赤とんぼに入る前に、しばらくそれにひたっているのもよかったかなと今は思います。だって今の日本では絶対ありえないから。

伊藤さんが紹介してくれた教会で歌ったことも絶対忘れられないことです。私は、ほんとの教会に入ったのは初めてだったのですが、

そこは心が改まるというか、自然と涙がでてくるところでした。十字架の中で、本当の信者さんたちの前でミサを歌えるなんて願ってもない体験でした。

本部で練習して、教会コンサートへ行ったこと。州政府のコンサートでは達成感とコンサートが全て終わってしまったというちょっと寂しい気持ちの両方を感じた。

グエル公園でも、たくさんの人が聞いてくれて、みんな合唱が好きって気持ちもすごくよく分かりました。

ただ、私はなかなか、いつまでたっても自分の思うように歌えないし、個人的にはアトリエで態度の悪い人たちの方がきれいな発声をしていると思うくらい。

ときどき自分とESTの名前の差を感じて、自分がいやになります。でも歌が好きだし、やめたくないし、それに負けないように、差を埋められるようにがんばろうって思えました。

楽しくて、夜も寝ることがもったいないくらいでした。宿舎での生活も半分くらい水風呂だったけど、これはこれで大問題ですが、これも含めて、すてきな思い出になりました。

これまでしたことのないような話をして、みんなと仲良くなれた気がしてとても嬉しい。

でもそれだけじゃなくて、夜遅くに部屋で歌った時、結構若手(?)なメンバーだったのに、みんな歌すごく上手だし、私も負けたくないって気合が入りました。

みんな仲間だけど、ライバルでもありたいって強く思いました。

最大の問題は英語でした…。同じアトリエのAnnaというかわいい女の子に話しかけてみたけど、もっと英語が使えたら、もっと楽しかっただろうなって。

もっと英語がしゃべれたら、もっと積極的に外国の人とも交流できたかなと思います。

私は今、大学で英語の教員免許をとるための授業をいっぱいうけています。英語に触れる機会もいっぱいあるのに、

今まで何にもしてこなっかたことがもったいないので、これから真剣にやろうと思います。

いろんなことを経験できたカンタートでした。外国へ行くと人生観がかわるっていう人が多いけど、

ほんとにかわるかどうかは日本へ帰ってきてからの自分の行動次第だなって思います。

良いのか悪いのかもうすっかり日本モードです。絶対忘れることはないけど、あえて、スペインであったことは覚えておきたいと思います。

スペインにいる間中、歌を聞かない日はありませんでした(まぁ、当たり前っちゃあ当たり前なんですが…)。

ヨーロッパのように、毎日どこかの教会から聖歌が聞こえるように、日本でも合唱がもっと広く受け入れればいいなと強く思いました。


<Kさんの感想文>

スペインでは、見るもの、聞くもの、感じるもの、全てが新鮮で興味深く、より多くのものを吸収しようとして必死だった。

毎日が充実していた。とても印象に残っているのはアトリエとコンサート。アトリエは、北欧を選んだことでJan先生と出会えたことがまず嬉しかった。

とても幸運だったと思う。Jan先生の指導は分かりやすく、かつ丁寧で素晴らしかった。英語がもっと理解できればもっと良かった…残念。

英語は海外に出て行こうとするならやっぱり必要だなぁ。コンサートで歌えるアトリエ曲が増えて嬉しい。Jan先生の表現はとても軽やかで繊細だった。

始めは少し戸惑った。でも感情は熱く、エネルギーに満ちていた。エネルギーの込め方は《EST》と似ていると思った。

異文化コミュニケーションもできましたよ。フランス語で扇子は「イーボンタイア」(スペルは分かりません)(^-^;)。

そして、コンサート。歌う機会がたくさん頂けて幸だった。中でも教会で歌う経験は貴重で、重要だったと思う。

私はキリスト教徒ではないけれど、教会に入りステンドグラスやマリア像、キリスト像を見るだけで何故か心が震えて涙が出た教会の中は空気が違う。

本物に触れることには大きな価値があると思った。今回の舞台では緊張はしたけれど不安にはならなかった。

本番前はわくわくしていた。全体的にも、本番に向かう雰囲気がとても良かった。日本でよく準備されていたのが自信に繋がったのかも知れない。

でもそれ以上に、スコラーズをはじめお互いに声を掛け合い、雰囲気を維持しようとしていた事が大きいと思う。感謝。

そして、一人一人の集中力もすごかった。Aさんもスペイン中に仰っていたけれども、みんなの気持ちが常に前を向いていたように感じた。

その感覚を持ち続けていたい。日本と違ったのが、お客さんの反応。素直で、厳しい。

良いと感じると惜しみなく拍手と歓声をくれるけれど、そうでなければ途端に反応は薄くなった。《EST》の舞台には割れんばかりの拍手と歓声。ほっとした。嬉しかった。

終わってから、声を掛けてくれるのも嬉しかった。音楽に国境は無いって本当なんだなぁ。ここ何年かで《EST》の音は本当に変わったと思う。

私自身はまだ発声でわからなくなる事がよくあるけれど、《EST》は良い方向に進んできているんだと思った。今、ここに居られて、本当に嬉しい。

ハードスケジュール、暑さ、睡眠不足、水風呂…などなど肉体的には正直きつかった。今考えると、みんな、本当によくやりきったと思う。

またひとつ、《EST》の絆が深まった気がする。もうひとつ、どうしても書いておきたかったこと。それは、伊藤さんとの出会い。

伊藤さんが居なかったら私たちは本当にどうなっていたかわからない!有難い。感謝!!…伊藤さんのギター、聴きたかったなぁ。

今、《EST》は私にとってとても大切な場所だと感じている。

これから、自分も、団も、状況が変わってくるだろうけれど、出来る限りここで、みんなと一緒に歌っていきたいと思う。


<Kさんの感想文>

僕たちがスペインで過ごした10日間は大変貴重な財産になったと思います。

僕自身、あんな歓声を受けたのは生まれて初めてだったし、他のメンバーの人もあのような声援を受けたのはあまりないと思います。

スペインに着いてから5日目の21日のことでしたが、僕たちの演奏が終わった後のオーディエンスの反応は一生忘れないと思います。

拍手だけではなく、「ブラボー」などのいろいろな声援や口笛でした。でもやっぱり一番驚いたのはオーディエンスの「Standing Ovation」でしょう。

それは、オーディエンスの立つ数がだんだん増えていき、立ちながら手を振ったり大声を出したり、床を足でドタバタさせたりするものです。

演奏が終わった後しばらくの間この状態が続きました。その間僕は感動してカチカチに固まっていた体の力も抜けて、微笑みでいっぱいだったと思います。

演奏が終わった後の退出の時も日本ではすることはないと思いますが、両手で手を振って退出しました。

退出後、衣装着替え室に戻ったときにオーディエンスの人たちが数十人感想を言いにきてくれました。写真もみんなで撮ったぐらいです。

僕たちはアイドルでもないのに来てくれるのは、やはり日本との大きな文化の違いだと感じました。

その日の演奏はラジオか何かで生放送だったらしいのですが、帰り道でも道端にいる人達に「Good Job!」など励ましの言葉をもらったときは、たまらなかったです。

スペイン人の人で何をしゃべっているのかわからない人でも言いたいことが伝わってきて非常に感動しました。

自分(達)があたかも英雄になったかのような気分でした。その日の情景が目に浮かんできます。

スペイン人のストレートに表わす性格が好きになってそこで住ごしていたいとさえ思いました。

時間や物事にルーズなのはどうかと思いますが、それもまたいいと思います。

こんな貴重な体験を経験できたのも、ESTにいたからこそだと思います。このメンバーだからこそあのような声援がもらえたのだと思っています。

これからも自分がESTのメンバーであることを誇りに思い、この体験を活かし、頑張っていきたいと思います。


<Mさんの感想文>

終わってみて、今強く感じるのは「もっと人前で歌いたい」という気持ち。

サンタ・マリア・デル・ピ教会のステンドグラスを見たとき、ここで歌いたいと心の底から思った。

ESTはこの大きさの教会を鳴らせるだろうか?試してみたい!あー歌わせろっ!

みんな、逆境に強くなったね。生活面だけでなく、音楽的な面も。

ホールの不備とか音響の問題なんかで、発声の調整がおかしくなったりすることが無くなった。

オープニングコンサートの「さくら」を歌う前に、あんなに長時間待って、睡魔と闘いながらも、

人が拍手している時にまぎれて発声練習をするのを聴くと、皆が歌おうとしている気持ちがひしひしと伝わってきて、言葉や表情を見なくてもすばらしいく繋がっている気がしたし、「我々は歌いに来てるんだ!」という気迫を感じた。

あの演奏が、それなりに良かったことが、全体の成果に繋がっていると思う。

アトリエでは、本当に音楽的な面での吸収を目指そうとするなら、しっかり語学と事前練習が必要だと感じた。

しかし、今回特に思ったのは、諸外国の方もみんな同じだなということ。

譜読みが出来てなければ歌えないし、緊張感が無ければ音は下がるし、指揮者の指示を聞いてないこともあるし、

気合が入りすぎると胸声になってしまってうまくいかない。当たり前のことだけど、一緒に歌ってみて本当にそう思った。

はじめは遠慮もあったし、ヤン先生の指示がどのくらい理解できるのかも自身が無かったので恐々だったが、

3日目くらいからあまりの仕上がりの悪さにイライラし、隣で歌っている人にいろいろ注文を付けはじめた。

うまくいったら「good!」と言い、駄目だったら「No」と言った。

そのうちに「お前のUの発音はおかしい」とか言われて、何度か言い直しをさせられた。

もし、「まあ仕方ないや」と思って何も言い出さなかったら、なんとなく終わっていったのかも知れないが、

このコミュニケーションがアトリエでの最大の収穫になった。コンサートが終わってから、バリトンのメンバーと握手をした。 みんな勉強しに来ていた。(一部疑わしい部分もあるが)もっとはじめから、関われば良かった。

もっと英語が出来たらもっとすばらしいだろうと真剣に思った。日本にいるときと同じようにすればいい。

ヨーロッパが特別なのではないと思った。同じように努力し練習し、いい音楽が出来たら評価される。それだけのことなのだ。

今の方向で努力すればいいのだという自信が出来た。向井先生をはじめ、AKさん、SKさんご苦労様でした。

HNさん、MDさん、MSさんもいろいろ大変でしたね。TSさんやMTさんも準備段階でたいへんご苦労いただきました。

それと伊藤さん無しでは考えられませんね。また、北欧の曲の訳を担当してくれた人ありがとう。

重たい荷物を分けて持ってくれた人ありがとう。体調どう?と聞いてくれてありがとう。

ステージの成功は、みんなの支えあいの結果だよね。そんなことが実感できたバルセロナでした。


<Nさんの感想文>

私にとって、バルセロナでの10日間は夢のようなものであり、毎日が新しい発見ばかりで言葉では言いつくせないぐらい良い経験をしました。

私がまず一番最初に心に残っている出来事は、21日のショーケースコンサートに出演した時の事です。

私はIntroitusとPamugunが苦手な部分があってコンサートに出るのは本当に不安でした。

けれど、いろいろな方々がアドバイスを下さったり、励まして下さったり、苦手な所を一緒に練習して下さったおかげで、私にとって最高のステージとなりました。ESTの方々が支えて下さらなかったら、あの時の私は無かったと思います。

本当に本当に感謝しています。ありがとうございました!!後で反省したことなんですが、一緒に練習していただいた方々も、

のどを休めなきゃいけないのに、私が歌えないせいで練習に付き合わせてしまったことは、とても反省しています。

これからは、もっと自分自身しっかりと計画を立てて、前々から苦手な所は練習して本番にのぞみたいです。

それと、お客さんの反応は予想以上のもので、本当に嬉しかったです♪

Pamugunの時なんて、その時その時のお客さんのどよめきや拍手があって驚きました。

気がついたら、無我夢中に歌いおどる自分がいて楽しくて仕方がなかった。

歌い終わったあの最っ高な快感は今でも忘れられません!!!

次に、アトリエでの思い出です。言葉の通じない世界中の方々と、一緒に歌い、音楽を作り上げていく

−初めはドキドキでしたがだんだんと友達ができてきた時は嬉しかったです。

言葉は通じなくても、音楽で通じ合っており、何よりも目指すものが同じだからなんじゃないかなと思いました。

でも英語をもっと勉強してこればよかったと心底悔しい思いもしました・・・(笑)

そしたら、もっともっとコミュニケーションがとれたかもしれないのに。

この悔しさをバネにして勉強をがんばらなくちゃ!!と思っています。

教会で2回歌った時の事も忘れられない出来事の一つです。牧師さんの前で歌い、許可をいただいてから歌った教会の時は、

もうありがたい気持ちでいっぱいでした。アヴェマリアの時は胸がいっぱいになって泣いてしまって、あまり歌えませんでした。

マリア様の前で歌えていること、祈りをささげている方々の横で歌えていること、そして何より最高な合唱団の中で歌えていること。

こんなに感激したのは初めてでした。教会で歌ったことによって、宗教曲への気持ちの変化がありました。

本当に良い体験をしたと思いました。最後に州政府スペシャルコンサートです。今まで練習してきたものが、全て出せた気がします。

最後のアンコールで別れの歌を歌った時は、涙が止まりませんでした。ESTのみなさんと一緒に歌えたことが本当にありがたいことであったし、歌うことのすばらしさを体全体で感じた瞬間でした。

私は、ヨーロッパカンタートを終えてESTをやめることになりましたが、みなさんと歌えなくなるのは、本当に寂しくて仕方がありません。

でも、またいつかESTのみなさんと一緒に歌える日が来ることを願って、高校での合唱部でもがんばりたいです!

少しでもESTに近づけるような合唱部にしていきたいです。

本当に本当にありがとうございました!